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在宅介護と施設介護それぞれのメリット

 更新

年齢を重ねることに伴う身体的・精神的変化は、子どもの頃ならば“成長”というプラスの言葉で表されました。しかし、大人になるにつれて、変化は必ずしもプラスのものではなくなります。男性が悩みやすい薄毛や、女性が悩みやすいシワなどがその一種です。学生時代が終わり、成人を迎えて徐々に歳をとり始めた男性・女性が、一般的に若いと言われる時期を過ぎた頃に悩まされる事柄です。

高齢になるにつれて訪れる変化はそれだけではありません。若い頃に比べて、介護が必要になるリスクが高まります。年齢を重ねれば重ねるほど、ちょっとした転倒などの些細なことが、骨折などの大怪我に繋がります。さらに、これがきっかけで寝たきりになってしまい体が満足に動かなくなる、1人で生活ができなくなるなどの危険性が高くなります。病気が原因で体や脳に障害が残ることも考えられます。こうなった場合、家族や第三者による介護がなければ生活することは難しいでしょう。

介護が必要になった時にとれる方法は、大きくわけて2つあります。1つは、自宅で介護をしてもらう「在宅介護」を受ける方法、もう1つは老人ホームなどの施設に入居して介護をしてもらう「施設介護」を受ける方法です。

在宅介護のメリット

在宅介護といっても、家族に介護をしてもらうケースと、訪問介護やデイサービスなどを利用し、ホームヘルパーや看護師などの専門職による介護を受けるケースがあります。ただし、介護度が高くなると、介護に関して専門的に勉強した家族がいなければ、身内では正しい介護を行うことができません。自宅での介護を希望する場合も、介護サービスを頼むことが推奨されることがあります。

在宅介護のメリットは、住み慣れた自宅で日々を過ごせることです。他人との軋轢が少なく、家族からの介護を受けられる場合は気心の知れた人々に囲まれているので、要介護者は安心して生活を送ることができます。また、施設に入居するよりも費用が抑えられます。これは、自身の必要に応じたサービスだけを取捨選択できることも大きな理由と言えます。

施設介護のメリット

自宅ではない施設に入居して介護を受けるのが「施設介護」です。施設にもよりますが、介護スタッフが24時間常駐している、ほかの施設入居者と交流できるので孤独を感じないなどのメリットがあります。また、家族に負担をかけないため、要介護者・介護者双方の気遣いやストレスが軽減されます。

介護施設には、公的施設の「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」と、民間施設の「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「グループホーム」があります。しかし、公的施設は生活困窮者やより介護度の高い人を優先して入居させるため、入居待ちの期間が長くなる傾向があり、入居を希望してから3ヶ月以上の待機時間を必要とするケースが多いです。そこで、可能ならば民間の介護施設に入居することをおすすめします。

特に、介護付き有料老人ホームは、要介護者ならば介護度に関わらず入居することができ、認知症の方の受け入れも行っています。可能な限り入居者に自宅と変わらない生活をしてもらおうと工夫を凝らしている施設が多いのも特徴です。

たとえば、渋谷にある介護付き有料老人ホームでは、入居者が食事内容を当日に決めることができるシステムを取り入れています。自宅で献立を考えるようにその日の気分で食事を決めることができ、和食が食べたいと思えば和食を、魚が食べたいと思えば魚料理を、その日用意された数種類の料理の中から選べます。

いずれの介護方法を選ぶにしても、大切なのは要介護者の気持ちです。日々を健康に過ごすためには、まず心の健康が欠かせません。要介護者が自分らしく、快適に過ごせるように、家族と相談して介護方法を決めましょう。